神道(しんとう)

言葉の力

 

 皆さんは、海外の方に「日本人が信仰している宗教は何ですか?」と聞かれたとき何と答えますか?ひとつの宗教を信仰されている方は、はっきりと答えられると思いますが、多くの方は、お葬式はお坊さんに頼むから仏教かなとか、特に何も信仰していないから無宗教かなと悩むのではないでしょうか。

実は我々日本人は、古くからとても身近に自然と信仰している宗教があります。皆さんは、初詣に行かれますか?神社にお参りに行ったり、厄払いに行ったり、おみくじを引いたり、絵馬に願い事を書いたりしたことはありますか。よく考えてみたらこれらはれっきとした信仰ですよね。これが日本人が古くは日本書紀などの日本創世神話の時代からその存在が確認されている宗教である「神道(しんとう)」だそうです。

神道は、仏教やキリスト教のように開祖がおらず、経典や聖書もなく、人々の口伝(民間信仰)によって伝えられてきたそうです。また神道においては、仏教やキリスト教のように神様は一人(一神教)ではなく、八百万(やおよろず)の神々が至る所に存在しているという考え方です。10月に八百万の神々が出雲大社に集まるため神無月と呼ばれることは有名ですよね。

 以前、「トイレの神様」という歌が流行りましたよね。「トイレにはそれはきれいな神様がいるんやで~♪」というような歌詞だったかと思いますが、これも神道の考え方ですよね。昔の方は、いろんなところに神様がいて、常に見られているような感覚を持っていたのかもしれませんね。


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