お天道様はいい事も悪いことも全て見ている

言葉の力

 小さい頃、母から「お天道様は、いいことも悪いことも全部見てるからね。」と言われたことがあります。この言葉を聞いて、いいことも悪いことも自分に返ってくる、つまり因果応報ってことでしょと思われた方が多いかと思います。そういった解釈もあると思いますが、我が家では少し違う解釈になっていますので、ご紹介させて頂きます。

 私の母は、この言葉を祖母(私からすると曾祖母)から事あるごとに言われていたそうです。その曾祖母は、幼少期に奉公に出されたリアル「おしん」だったようで、とても苦労した人生だったそうです。性格はとても厳しく、口癖のように言っていたその言葉が脈々と受け継がれ、私も母親から言われることになります。

 お天道様と聞くと太陽のことだと思う方が多いのではないでしょうか。私もずっとそうだと思っていて、太陽なのに曇りや雨の日に見れるのはおかしい、夜は見れないじゃないかと思っていました。調べてみるとお天道様とは、正確には太陽の神、天照大神(あまてらすおおみかみ)を指すそうです。神様ならいつも見れるかとしぶしぶ受け入れるのでした。

 神様なんかいる訳ないと思った方もいらっしゃるかもしれません。大昔の世界にはもしかしたらいたかもしれませんが、残念ながら現代において神様を見ることは一般の方には出来なくなってしまいました。では、神様はどこにいるのでしょうか。それは私たちの心の中にいるのではないでしょうか。信じるか信じないかという問題は置いておき、今回の場合は、心の中の神様はいつも見ている、少なくとも自分の心はいつも自分を見ている、自分の心に嘘をついてはいけない、自分の心に恥じるようなことはしてはならない、このように筆者は解釈してみました。

サッカーの本田圭佑さんが心の中のミニ本田が語りかけてくるとおっしゃっていたのを聞いたことがあります。それを聞いて勝手に親近感を抱いていました。皆様もたまには心の中の自分と語り合うのもいいかもしれませんよ。


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